Case Study   英国日本通運(株)様 - BS7799認証取得(範囲拡大)支援
   
日系メーカー企業A社様
英国日本通運(株)様
兼松欧州会社様
日系サービス業A社様
 
クライアント名 英国日本通運(株)様
業 種 物流
プロジェクト名 BS7799認証取得(範囲拡大)支援
実施時期 2005年4月~2006年2月
Solutions ISO認証取得支援サービス
プロジェクトの目的 「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」の構築は、企業が重要な情報を様々な脅威から保護し、事業継続性を確実にするために極めて重要である。 品質管理(ISO9001)や環境管理(ISO14001)の規格のベースを作成したBSI(英国規格協会)は、ISMSに関する第三者認証である「BS7799」も作成している。 英国日本通運(株)様では、2004年にBS7799認証をシステム運用部門で取得した。本プロジェクトでは、認証の範囲を拡大し、システム開発部門を含めるための支援を行った。
プロジェクトの内容
一般的に、情報セキュリティ対策は投資や要員の採用や再配置が必要なことも多いため、トップダウンで取り組むことが極めて重要である。 本プロジェクトでも、システム開発部門長がプロジェクトリーダーとなり、各グループリーダー3人を含めたプロジェクトチーム体制で取り組むことにした。また、定期(週に1度)ミーティングを持ち、疑問点の早期解決と進捗状況の確認を行い、審査へ向けたプロジェクト全体のスケジュールを管理した。
本プロジェクトのスケジュール概要は以下の通りである。
Phase 内容 期間
Phase1 プロセスの特定 開発に関するプロセスを図で表し、守るべき情報資産を特定。 2 Weeks
Phase2 リスクアセスメント・管理 情報資産に係るリスクを評価し、優先順位をつけて管理策を決定。 2 Months
Phase3 文書作成 情報セキュリティ関連の手順書など、BS7799で要求される文書類の作成 2 Months
Phase4 ユーザー教育 対象社員への教育(情報セキュリティについて・新しい承認プロセスの紹介など) 1 Day
Phase5 改善・運用期間 構築したISMSを実際に運用。問題点などがあれば、必要に応じて改善 2 Months
Phase6 第一次審査 BSIによる文書審査 1 Day
Phase7 改善・運用期間 審査指摘事項を修正し、運用を継続 2 Months
Phase8 第二次審査 BSIによる最終審査 1 Day
尚、文書作成では、まず、システム運用部門が規定済みの「情報セキュリティ基本方針」や「情報セキュリティ関連手順書」を理解することから始めた。 運用部門が定義した「アクセスコントロール」や「バックアップ」に関する規定は、システム開発部門にも大きく影響してくるエリアである。 運用部門とシステム部門の責任範囲の境界が不明瞭な場合には、運用部門の責任者を交えたミーティングにて意見交換を度々行った。 システム開発部門が考えるべき情報セキュリティ対策で、特に重要なのは、システムの「開発環境」と「本番環境」の分離である。 システムの本番環境を管理しているのは運用部門であるため、この部分については念入りな打ち合わせを行った。
このようにして、社内で統一された「情報セキュリティマネジメントシステム」の一部を担うための、システム開発部門の役割と責任が明らかになっていった。
プロジェクトの効果
8ヶ月超という長いプロジェクト期間を通じて、プロジェクトチームのメンバーだけでなく、システム開発部員全体が「情報セキュリティ」に対して意識するようになった。 これは、本プロジェクトの目的が単なる「認証取得」にあったわけではなく、システム開発の質の向上(例えば、管理体制の強化や開発プロセスの標準化によるバグの軽減など)を目指し、部門全体が一丸となれたためだと思う。
次ステップは、ISO27001への認証移行がある。
(注:2005年10月にBS7799を国際規格として発展させたISO27001:2005が発行された。)
Newton担当者より
ISMS認証はBSI(英国規格協会)が行う厳正な審査をクリアした企業だけに与えられるものであり、企業の「情報セキュリティマネジメントシステム」がBS7799の要求事項を満たすことを保証します。
ISMSの第三者認証を取得することは、その組織が業界で重視されるベストプラクティスを実践することで、本質的な情報セキュリティの向上を行えることに加え、顧客やビジネス関係者に対して情報セキュリティマネジメントの有効性をアピールするのに役立ちます。
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